AkamaiのImageManagerは、イメージ最適化とその自動化を行って、ユーザー状況ごとに最適のイメージを配信し、かつ派生ファイルにまつわる負荷を解消するソリューションとなります。Image Managerの設定は既にある貴社の設定から数ステップで設定いただくことが可能です。手順としては以下のステップとなります。
Property Managerの配信設定上でImage Managerのルールを設定し、Staging環境へ展開する
Image ManagerのPolicy Managerを設定し、PolicyをStaging環境へ展開する
Staging環境でテストを行う
配信設定およびImage ManagerのPolicyをProduction環境へ展開する
本記事では1にあるProperty Managerの配信設定上でImage Managerのルールを設定する方法についてご紹介します。
まず貴社の配信設定をEdit New Versionを行います。Property ManagerのProperty Configuration Settingsにある「Add Rule」からImage Mangerのテンプレートルールを追加します。
検索ボックスに「Image Manager」と入力し、「Insert Rule」をクリックしてルールを追加します。
本テンプレートでは以下のような拡張子を満たす場合に、Image Mangerが動作します。
Image Managerを一部ディレクトリのみで動作させる場合は「Add Match」からPathをAND条件を追加することで以下のように対象範囲を限定することができます。こちらの例では特定ディレクトリ(/images/*, /images-thumbs/*)配下かつ指定した拡張子が動作する設定となります。拡張子imviewerは今後のImage Managerの機能拡張でご利用いただけるものとなります。
続いてBehaviorsを設定します。まずCachingの設定となります。Image Managerを動作させる場合、適用するコンテンツのキャッシュのMax-ageは1日以上で設定する必要があるのでご注意下さい。
それでは、Image Mangerの設定を行います。Image Optimization Settingsについて確認します。
Scale for Mobile : User-Agent情報を元にモバイル端末の最大画像解像度に合うサイズのイメージを配信する機能となります。
Use Best File Type : User-Agent情報を元に最適な画像ファイルタイプ(WebP等)へ自動変換する機能となります。
Region : エンドユーザからアクセスが多い地域を選択します。Image Managerによって最適化されたファイルはこの地域からAkamaiのEdgeサーバへ配信されます。
Image Mangerでは通常のCPコードに加えて、Pristine ImageとDerivative Imageの2つのCPコードの設定が必要となります。
Pristine Images(変換前の画像)CP Code : Image Managerサーバとオリジン間のトラフィックに対応するCPコードとなります。
Derivative Images(変換後の画像)CP Code : エンドユーザに配信するトラッフィクに対応するCPコードとなります。
※Pristine Images CP CodeとDerivative Images CP Codeは異なる必要があります
Image Managerに使うPolicy Set(API KEY)の設定を行います。Standardを選択するとProperty名に基づいたPolicy Set Name (API Key)が作成されます。Customに選択するとPolicy Set Nameを決めることができます。Image ManagerのPolicy ManagerでPolicyを作成する際、こちらのPolicy Set Nameに紐付いて設定しますので、管理しやすい名称を付けておくことをお薦めします。
これでImage Managerのルール追加が完了しましたので、配信設定をStaging環境へ配信設定を展開します。続いてのImage Managerの細かい設定に関わるポリシー設定方法については別記事(Image Managerの設定方法について(Policy Manager編) )にてご紹介しております。
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